さて、第二回の後はいろいろな事情でタイミングが合わず、しばらく開催されなかったのですが、2005年に別の主催の方によって眼鏡っ娘トークイベント『私立眼鏡っ娘学園』が行われました。
私もパネリストでお呼ばれして、いろいろ喋ってきました。そしてやはり田丸浩史さんと平野耕太さんが図書委員長を巡って暴走して、めちゃめちゃおもしろかったことが記憶に残っています。
歴史上、このイベントを第3回としてカウントすることにしています。
私立眼鏡っ娘学園で特筆すべきことは、「メガネくん」を正面から話題に取り上げたことでした。『メガネ男子』が35000部の大ヒットを飛ばすなど、2005年に入ってメガネくんブームが訪れたのですが、それに先駆けてメガネくんをフィーチャーしていたわけです。
先月に阿佐ヶ谷ロフトでメガネ男子萌え学会を企画・主催した渡辺由美子さんも、私立眼鏡っ娘学園で報告を行っています。
2005年は、眼鏡界全体にとっても特別な年でした。
そもそも2005年は、眼鏡の聖地である福井県鯖江市に眼鏡産業が誕生してからちょうど100周年にあたるメモリアル・イヤーで、鯖江でも各種イベントが行われていました。
この年に時東ぁみデビューやアンジェラ・アキのデビューが重なり、『ビジョメガネ』が単行本として発行されて大きな話題となり、各種メディアで眼鏡が大々的に特集されるようになり、世間一般にメガネブームが巻き起こります。二次元の世界では2001年ごろからメガネ萌えが大きく目立つようになり始めましたが、三次元の世界で眼鏡が前面に打ち出されるようになったのは2005年秋頃からのことです。
私立眼鏡っ娘学園は、三次元眼鏡の爆発的流行を予見したかのように、ブーム直前に開催されたわけです。いま考えると、新しいテーマを適切に捉えた、絶妙なタイミングだったと言えます。
私個人としても、2005年から毎年鯖江を訪れるようになったり、これまであまり考えることがなかった三次元眼鏡についても深くコミットするようになったりと、眼鏡に対する取り組みがさらに広がる大きなきっかけとなりました。