鯖江に行こう!その3:福井県歴史探訪

鯖江に行こう!

鯖江から少し足を伸ばして福井県(北嶺)を回ろうというとき、ちょっとでも参考になればいいかなという、みどころ案内です。私が実際に足を運んでおもしろかったところをご紹介します。

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■古代1:継体天皇

謎の天皇として、いろいろと想像力をかき立てます。万世一系の皇統を主張する向きからすると、ちょっと怪しい名前ですね。足羽山の中腹には継体天皇を祀った「足羽神社」があり、足羽山の頂上には継体天皇の石像があります。

■古代2:剱神社

織田一族の発祥の地として知られています。広大な境内は清楚な空気に包まれて、身が引き締まるような思いになりました。大雪で寒かったせいからかもしれません。信長マニアなら絶対に巡礼するべき場所です。

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■中世1:永平寺

山を登るように設けられている回廊がとても印象的な巨大寺院です。本来は非常に厳しい禅の修行が行われる場所ですが、観光客にとっては禅宗寺院特有の清楚で落ち着いた雰囲気がとても心地よいお寺です。

■中世2:平泉寺

いま、福井県でもっとも熱い史跡が、ここ。(個人的感想です)。山岳信仰を中核としたお寺ですが、注目すべきはその規模。最盛時には600もの僧坊が建ち並んでいたという、超巨大宗教都市でした。発掘作業がすすみつつありますが、その全貌はいまだ分かっていません。近くに無料のガイダンス施設が建つなど、観光地としても徐々に整備されつつあります。私が行ったときは深い雪に覆われてお堂までたどり着くことができませんでしたが、出土物をガイダンス施設で見学するだけでおなかいっぱいでした。

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■中世3:一乗谷城

ソフトバンクCMのお父さん犬の故郷として一躍脚光を浴びた一乗谷ですが、それを抜きにしても大興奮の歴史遺跡です。広大な館跡から、貴重な発見が相次いでいます。武家屋敷の一部も復元されており、観光地としての整備も進んでいます。しかし城マニアとしては、麓の居住地ではなく、山の上にある後詰めの城を攻めたいところ。私が上ったときは、眼下に虹が見えました。
また、近くにはAKB指原が打たれたという滝があり、そばで佐々木小次郎の銅像が見守っています。

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■中世4:明智神社

本能寺の変の主役、明智光秀が祀られている神社。娘の細川ガラシャ生誕地ということで、地元の人が大事にしてきたということです。神社自体はこじんまりとしていますが、明智光秀関連のグッズを収納した展示施設が、なかなか楽しかったです。

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■近世1:越前大野城

正真正銘の天空の城。「天空の城」は兵庫県の竹田城で有名になりましたが、城マニアとしては越前大野城の方がその名にふさわしいのではないかと思います。というのは、竹田城には建物が残っていないのに対して、越前大野城には天守(復元ですが)がある上に、隣の山から全貌を見ることもできます。越前大野の町も見所がいっぱいです。私が行ったときには、なんと天守に虹がかかりました。

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■近世2:丸岡城

DSC_0504城マニアなら絶対行かなければならない現存12天守のうちの一つで、しかも最古。とはいえ、私が行ったときには深い雪に覆われて、天守の中に入ることは断念せざるをえなかったのだった。また行こう。

■近世3:福井城

石垣と堀だけ残っていますが、城マニアとしてはみどころが多い城です。内堀外周にいろいろな銅像が立っているのですが、私が幕末で一番好きな人物、横井小楠の銅像があるのが嬉しいです。他にも橋本左内とか岡倉天心とか、なかなかおもしろい人物が揃っていますね。
他にも福井市内には、北の庄城跡など柴田勝家ゆかりの遺跡や展示、由利公正など幕末関連の史跡など、みどころがいっぱいあります。

■歴史的魅力満載の福井

というわけで、歴史に関心のある人には、福井県は魅力に満ち溢れた場所になるはずです。平安京からの距離が比較的近く、最先端の都の文化を十分に吸収しながらも、海を通じて大陸文化とも接していることから、独特の雰囲気を形成してきたように思います。福井県立歴史博物館や福井市立郷土歴史博物館も充実しており、見応えたっぷりです。

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