この眼鏡っ娘マンガがすごい!第163回:小森麻実「恋はなに色?」

小森麻実「恋はなに色?」

秋田書店『プリンセス』1978年12月号

「眼鏡を外したら美人になる」なんて言う奴は、頭がおかしい。ということを、ものすごくよく分からせてくれる作品なのです。

本作の眼鏡っ娘は、脇役で登場する、29歳の小夜子さんです。主人公からは、行き遅れのオールドミスなどと言われております。いつもくどくどと小言を言っているので、仕方ないかもしれませんけれど。

ところが実は、小夜子さんが結婚しないのは、決してモテないからではなかったのです。初恋の人が忘れられなかったから、結婚しなかったのです。

なんと、その初恋の相手は、「天使」だったのでした。

そしてその天使が小夜子さんの前に現れ、両想いであったことが分かり、かたく抱き合います。良かったのではありますが、問題はここからの展開です。なんと、「眼鏡を外すと美人」という展開になっていくのです。天使は「素顔を見て驚くなよ」と言って、眼鏡を外すのであります。眼鏡を外して美人だなんて、そんなことがあるわけがない! ああ、眼鏡が外される!

ということで、眼鏡を外してしまうのですが…。天使がドヤ顔で「どうだ!」と言った素顔たるや…。

実は、「眼鏡を外すと美人」というのは、単に天使の美的感覚が狂っていただけだったのです。そうなんです。眼鏡を外して美人だなんて、あるわけないのです。
ということで、世間で「眼鏡を外すと美人」などと言っている馬鹿野郎がいたら、「美的感覚が狂っている」ということでファイナルアンサーです。

書誌情報

同名単行本所収。「夢はなに色?」「恋はなに色?」「天使なに色?」の全3話。眼鏡を外して美人?になるのは「天使なに色」のエピソードです。
電子書籍で読むことができます。
【Kindle版】小森麻実『恋はなに色?』秋田書店、1980年
【単行本】小森麻実『恋はなに色?』秋田書店、1980年

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