この眼鏡っ娘マンガがすごい!第18回:たもりただぢ「烏丸学園ガンスモーキーズ」

たもりただぢ「烏丸学園ガンスモーキーズ」

エンターブレイン『TECH GIAN』2005年1月号~2006年8月号

この作品、絵を一瞬見るだけで、眼鏡っ娘マンガだ!とすぐにわかる。誰でもわかる。私は仕事上の都合もあって『TECH GIAN』誌を毎月読んでおり、本作は連載開始時から見ているのだが、初めて見た時は、話の内容に入る前に何度も何度も繰り返し絵をガン見してしまった。激しく魂を揺さぶられる衝撃だった。だって、みんなメガネ(DAIGO流ならMMとなるところ)だったのだ!

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いちおう眼鏡じゃないキャラも数人出てくるのだが、とにかく男も女も眼鏡キャラに満ち溢れた作品だ。主人公も、ヒロインも、頼りになる主人公の味方も、ラスボスも、みんな眼鏡なのだ。そして描かれるキャラクターたちには、眼鏡だからといって何かしらのバイアスがかかったような性格付けは一切なされない。眼鏡だから、眼鏡。そしてガン×ソードの学園アクション。画面の大半が眼鏡で覆い尽くされるアクションマンガは、他に見ることはできないだろう。そして、見どころはアクションだけでなく、眼鏡たちの成長に読後感が爽やかほっこり。全2巻を読み終わった後に、カバーを外して、また眼鏡にほっこり。

ところで、絵柄がたもりただぢに酷似していて、妹?ということになっている路杏るうも、メガネくん×眼鏡っ娘(というか、女装ショタ眼鏡やふたなり眼鏡など、トランスジェンダーで眼鏡×眼鏡)な強烈な作品を残している。一般的にはアブノーマルな設定に注目が集まっているが、その前にまずは眼鏡へのこだわりに注目してほしい作品だ。

■書誌情報

単行本:たもりただぢ『烏丸学園ガンスモーキーズ』全2巻完結(エンターブレイン、2007年) amazonだと中古でしか手に入らないのかな?

単行本:路杏るう『Girl to love』 (メガストア、2002年) 18禁。大判サイズのため、広い画面で綺麗な絵が見られて嬉しい。

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